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投稿日 2013年10月17日 18:28
品質と価格の比例関係

こんにちは。GOGOマッキーです。


先日、ある企業の設計の方と加工させてもらうことになった製品の品質について、お話をする機会がありました。

まだ、うちで加工したことの無い、つまり新規品です。


板金加工の加工図面にはその中に記載や反映されていない加工上の注意事項やポイントがあります。

つまり、要求される品質については聞いてみないと分からないところがあります。

今回の図面にも寸法以外、一切の要求事項が記載されていませんでした。



私は一般的なことから聞いてみる事にしました。


私:「外観や表面のキズなどは特に問題ありませんか?」

担当の方:「内部部品なので特に問題ないですよ。余程でない限り・・・」

私:「そうですか。良かった。表面が重要な製品の加工には工数が余計に掛かかってしまうものですから」

担当の方:「表面キズが絶対にNGであれば、保護ビニール付の材料などを予め指定します」


その後、様々なお話しているうちに、その方の板金加工の品質についての考え方みたいなものが分かってきました。


担当の方:
「板金加工を知らないで過度な精度や品質を要求する設計者や品証はダメだ」

「1個の良品を作るために2個も3個も不良品を作っているようでは意味がない」
      
「もし高度な要求するのであれば、それに見合ったコストも覚悟しないと」

「今回は図面にあえて注記しないのです。そこまでのレベルを要求しない製品ですから」

     
そして、その方は板金加工の事を良くご存知です。

“図面に注記や過度な品質公差、要求があればある程、コストアップに繋がって行く”


板金加工品の価格は材質や加工の難易度以外にも、そういった品質のレベルによっても変動します。
見えにくいところにもコストを上下する要素があるものです。



「これ¥100均で買ってきたモノだからしょうがないか・・・」
みなさんもこんな経験があるのではないでしょうか!?



「安かろう悪かろうはダメ」とも言いますが、事実、残念ながらそういったところは存在するのです。


図面で様々な“縛り”を設けてしまえば、きっと品質的には問題は出ないでしょう。

しかし、その“縛り”が加工上、可能か否か。コスト的に見合うのか見合わないのか。
 

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