投稿日 2014年06月27日 09:30
I倉くん。出番です!
こんにちは。GOGOマッキーです。
先日、一年ほど前からお付き合いのある名古屋のお客様からこんなお問い合わせがありました。
「ステンレスにレーザーマーキング(刻印)をして欲しいですが、出来るだけハッキリ見えるようにして下さい」
続けて
「でも、スパッタとかドロスはNGね」
ハッキリ見えるようにとは、あえてコゲを発生させることで表面を茶色く変色させるということです。
また、刻印の深さもある程度は必要です。
しかし、それとは相反する条件が「スパッタ、ドロスはNG」です。
コゲと刻印深さを出すためには、レーザーの出力を上げれば良いのですが、
そうするとスパッタやドロスが発生してしまいます。
さて、このブログでもおなじみレーザーマシンの二代目オペレーターI倉くんの出番です。
その相反する2つの条件を今回はどのようにクリアして見せるのか!?
レーザーの加工条件である、出力や速度、デューティーなどの項目を調整して、最もバランスの取れたポイントを探すしかありません。
実際に条件出しをしたSUS板です。「01」という数字のマーキングです。
マジックペンで書かれているのは、条件数値を表しているのでしょう。
薄くて見えづらいのから、はっきり見えるけどドロスが付着してしまっているものまで様々です。
これだけでも40通りの加工条件でトライしています。
そうしてI倉くんによって導き出されたのがこちら・・・
ハッキリ見えて、ドロスがありません。
お見事!さすがです。I倉くん。
もっとも、ハッキリ見えなければいけないという最大の訳はエンドユーザーの受け入れ検査の担当の方が、
お年寄りで目が悪いからということが理由なのですが・・・