投稿日 2015年05月20日 09:34
加工事例集のアップ日です。
こんにちは。GOGOマッキーです。
今日は加工事例のアップ日です。
→こちらよりご覧ください
今回の事例のポイントは強度アップのためのリブやエンボスもありますが、
何と言ってもピン部品の「プロジェクション溶接」にあります。
本文にも記載されている通り、以前はまずプレスカシメをして仮止めをした上に、
さらにアルゴン溶接をして接合強度を保持ししていました。
当然、申し分なくガッチリと接合されるのですが、
2工程に及んでしまう且つ、アルゴン溶接は作業者がトーチでグルっと全周溶着させるため、多くの時間を要していたのです。
加工リードタイムやコストの面であまり良い状態ではありませんでした。
何とかそれらを改善できないものかと考え付いたのが、プロジェクション溶接による接合です。
プロジェクション溶接はスポット溶接に良く似ているのですが、スポット溶接機を使用します。
スポット溶接と同様に電極で2部品を挟み込み通電させることによって溶かし込み溶着させます。
その加工の時間を音で表すと「バッチン!」です。
分かりづらい表現ですが、時間にして多くても3秒くらいのものです。
以前のアルゴン溶接は「ジジジジジ・・・、バチッ、ジジジジジ・・・」
再びわかりづらいですが、30秒~1分くらいです。
つまり、そこに大きな差が生まれるのです。
しかし、実は簡単にプロジェクション溶接に変更できた訳ではなく、
それ用のピン部品の詮索、使用設備の選定(全てのスポット溶接機で加工できるわけではなかったので)、必要強度の保持の問題など、
いろいろと研究とトライを重ねた結果、成功に至ったのです。
小さな部品にいっぱいノウハウをつぎ込んでリードタイムとコストに魅力がある製品となりました。