板金加工ノウハウ集(組立・溶接編)
加工が不可な範囲
製品コーナーやコの字形状など溶接できない箇所がある
▲ 隅は溶接できない
CO2 溶接は、トーチを使用しているため溶接ができ
ない範囲があります。
製品の隅やコの字形状の中央部分などトーチが入ら
ない箇所は基本的に溶接できません。また、コの
字形状の場合はトーチを突っ込んで、スイング動作
をしようとすると立ち上がり部分がぶつかって隅が
溶接できないことがあります。
2010/08/20 23:10 | 組立・溶接編
CO2 溶接のポイント
難度の高い溶接ですが、様々な特徴が...
CO2 溶接は一般的に最も使われる溶接方法です。
CO2 溶接は、溶接ワイヤがトーチコンタクトチップ
で通電されてアーク熱を発生させて母材とワイヤを
連続的に溶かし融合する溶接法です。
一般的に炭酸ガスを用いています。
CO2 溶接の特徴やポイントは下記のようになります。
1.1種類のワイヤで軟鋼・高張力鋼等の溶接が可能
2.溶け込みが深く強度が強い
3.全姿勢溶接が容易であらゆる形状に適用できる
4.適用範囲1.2mm~ 6mmまで(ワイヤ径φ1mm
の場合)
2010/08/20 22:58 | 組立・溶接編
TIG アーク溶接のポイント
難度の高い溶接ですが、様々な特徴が...
▲ ねじスタンドはコレットの締 めつけにスキマができるため ゴムパッキンでの保持力を高 くする
TIG アーク溶接は、非消耗の電極と母材との間にアー
クを発生させ、そのアーク熱により母材を溶接融合
する溶接法です。
TIG アーク溶接には、一般的にアルゴンガスを用いて
います。
熟練を必要とする難度の高い溶接方法ですが、さま
ざまな特徴をもっています。
TIG アーク溶接の特徴やポイントは下記のようになり
ます。
1.殆んどの金属や合金の溶接が可能
2.スパッタの発生がなく後仕上げが容易
3.全姿勢溶接が容易であらゆる形状に適用できる
4.薄板0.3mm~厚板まで広範囲に適用できる
5.残留フラックスによる腐食がない
2010/08/20 22:46 | 組立・溶接編
スタッド溶接のポイント
便利なスタッド溶接もいくつか注意点が...
▲ ねじスタンドはコレットの締 めつけにスキマができるため ゴムパッキンでの保持力を高 くする
スタッド溶接によって板金部品に様々なピンやネジ
を溶着することができます。
製品の組み付けなどに便利に使えるスタッド溶接で
すが、ワークには溶着する部品の位置決め用の刻印
が必要となるなどいくつかの注意点があります。
スタッド溶接の特徴やポイントは下記のようになり
ます。
1.溶着反対側に溶接痕が残らない
2.スタッド径に対して刻印深さが大きすぎると溶接
不良となるため、位置決めの刻印深さが重要です
3.材質や仕様によって適切な条件で行う
4.ねじスタッドの場合はホルダー先端のコレット部
分の締め付けを増すためにゴムパッキンを多くし
て保持力を高める
2010/08/20 22:40 | 組立・溶接編