投稿日 2016年09月03日 16:00
コストに反映されない付加価値の大切さ
こんにちは。GOGOマッキーです。
久しぶりの更新となってしまいました。すみません。
さて、先日いつもお付き合いのあるお客様から、コストダウンの要求がありました。
コストダウンの話題はあまり触れたくないのですが、今日はお話させていただきます。
3~4年ほど前からご注文を頂いている製品なのですが、
多い時で月に15,000個ほどの注文を頂いております。
ずっと同じ製品単価でやってきたのに、「なぜ今更?このタイミングで。。。」
というのが私の正直な感想です。
しかし、当然、それには明確な理由がありました。
「他社で同じ製品を見積もったら20%安かった」
・・・・はい。確かにそうとなれば、コストダウン要求をしますよね。。。
ここで、うちも20%のコストダウンをすれば、
これまでのお付き合いの実績や対応力、品質などを踏まえると、
問題なくこれまで通りにご注文を頂けるのですが、20%はかなり厳しいのです。
困りました。
さて、私は電話やメールでそういったやり取りをするのは嫌なので、お会いすることにしました。
やはり困った時ほど相手の顔を見てお聞きしたいし、お話しもしたいものです。
いざ、勝負!です。
お話をお聞きして行くと、競合している業者はステンレス材専門の超大手の鋼材商社であることが分かりました。
平たく言うと材料屋さんです。
なぜ、材料屋さんが加工まで。。。。
材料屋さんは材料(鋼材)だけを売っていても、あまり利益がありません。
誰もが知り得る相場があるからです。
そこで「鋼材+加工」とすることで付加価値を付けるのです。
そして、材料屋さんの強みは何と言っても材料費を最小限に抑えられること。
仮に加工費がうちと一緒であれば、材料費の分、安くできるのです。
競合業者の価格の安さに変なところで納得です。
しかし、そうなるとやはり、うちのコストダウンの厳しさとそこにコストで競り勝つ厳しさを感じました。
では、他に勝てるものは?
対応力。品質。技術。ノウハウ。
これしかありません。
されどこれ程あるのです。ある意味これこそが付加価値です。
そして、決め手はこれまで築き上げてきた関係性。
私はそういったことや想いをお話していきました。
結果、多少のコストダウンの必要はあるものの、これまでと同様にお付き合いができそうです。
コストだけが仕事を決める全てでは無い。
改めて思い知りました。