投稿日 2016年08月06日 15:51
設備に頼らない技術力
こんにちは。GOGOマッキーです。
先日、近くの板金屋さんの見学に行ってきました。
曲げ加工や溶接、塗装などをしている企業ですが、
板金屋さんというよりも建設・工事の施工業者という表現の方が正しいかもしれません。
様々な分野の工場で使用される、軽く10メートルは超えるタンクを製造したり、それらの配管工事、土木、住宅建築まで幅広い事業展開をされています。
今回の見学で特に注目したのは、タンクの製造です。
単純に鋼板を曲げて溶接すれば、タンクは作れます。
しかし、うちの会社では製造は不可能です。
何より、その大きさは10メートルを超えるのです。うちの設備では対応できません。
でも、大きさや設備の問題だけではなく、技術の面でも正直なところ不可能です。
極厚・巨大な鋼板を正円形状に丸める技術、そしてそれらを溶接で結合する技術、当然、液漏れや外観なども重要となります。
うちではそれらの技術は持ち得ていません。
また、見学させて頂いた企業様には申し訳ございませんが、それらの加工を施す設備のサイズは置いといて、
大したことはありません。つまり古いかったり、ボロかったりです。
しかし、職人の技量でタンクを作り上げているのです。
逆にどんなに最新鋭の設備があってもタンクは作れないのです。
最新の設備・道具の性能、機能、能力につい囚わられがちとなってしまう板金加工。
それらの技術はその設備・道具があれば、どこでも誰でも出来る技術に他なりません。
特有な技術、独自の技術、その企業にしか出来ない技術を持つことが何より重要です。
少しだけ写真を撮らせて貰ったのでアップします。
ご案内・ご説明頂いているところです。うちの社員は黒・白の作業着です。(後ろには加工中の巨大なタンクが・・・)
巨大な溶接機。トーチが上下に5メートルくらいスライドします。
巨大な三本ローラ。
塗装されたタンク。構内にはタンクが立ち並んでいます。
職人の溶接。写真では分かりませんが、結構ムズかしい溶接をサラッとこなしてしまいます。