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投稿日 2015年12月04日 09:41
品質と今後を見据えて、今です!

こんにちは。GOGOマッキーです。

今日はまず、こちらをご覧ください。

プレス加工品2.jpg

ドーナツ形状のプレス加工品が2つ並んでいます。

材質はステンレスのバネ鋼、板厚t=1.5㎜です。

みなさま、左右2つの製品の違いが分かりますか?

「右のは6個の小さな穴が開いていない」

正解ですが、今回見て頂きたいポイントは別にあります。

ちなみに小さな6個穴の有無は無視して下さい。


各々の製品をアップで見てみます。

プレス加工品3.jpg
左の製品です。
端面のバリがヒドイくらいに立っています。まさしくバリバリです。



続いて右の製品。
プレス加工品4.jpg
バリは皆無となっています。

しかし、バリ取り処理を施したのではありません。



さて、、この製品は他の板金業者で加工されたいたモノがうちに転注となったものです。

そのプレス加工に使用している金型は既にあり、その金型をそのまま支給していただきました。

早速、加工してみたところ、左の製品のようなものすごいバリバリ製品が加工されたのです。

正直なところ、支給していただいた金型は、それはもうヒドイものでした。

設計自体、通常では考えられないような構造です。

しかも10年以上も使用しているのにも関わらず、メンテナンスも全くされていない様子です。

当然、これほどのバリが発生している製品をうちからお出しすることはできません。

また、バリ取りをすれば良いのですが、その工数を考えると相当なものです。


そこで、金型の改造と研磨などのメンテナンスに至ったのです。

そして、加工された製品が右の製品という訳です。


もちろん、金型改造には費用が発生します。

しかし、品質や今後も数十年は続くこの製品の加工のことを考えると、今するべきだったのです。


私はこの製品を転注していただいたお客様に

「費用の問題ではありません。品質と加工性、工数を考えると金型改造は不可欠です」

とお伝えして、改造の了承をいただきました。


その費用もバリ取りに掛かる工数を考慮すれば、遠くないうちに償却することでしょう。

 

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