投稿日 2015年03月18日 08:16
ただのパイプ
こんにちは。GOGOマッキーです。
今日は加工事例集のアップ日です!
→こちらからご覧ください。
一見、何でもなさそうなパイプ状の曲げ加工。
一般的にその形状を作るためには、専用の金型や三本ローラーなどを使用し加工します。
でも、うちの会社にはそれらの設備や道具がありません。
ポイントはそこにあります。
社内”一番化プロジェクト”でトライした作品。
使用する設備・金型は一般的なベンディングマシン・汎用の金型なのです。
一枚の平板に、ごく浅い鈍角(174度)の曲げを3㎜ほどのピッチで繰り返し施します。
今回のパイプは‟54回曲げ”にも及びました。
少~しずつ丸め込んで行き、54回目の曲げが終了したときにようやくパイプとなるのです。
つまり正確に言えば、円に限りなく近い「正五十四角形」です。
この加工には角度や寸法の高い精度とその安定性や均一性が要求されます。それらが少しでも狂えばパイプにはなりません。
実際、アップした事例は成功したものですが、私はパイプとならなかった失敗作をいくつも目にしました。
トライ&エラー、幾度どなく繰り返してようやく成功したようです。
ただのパイプ・・・。技術が詰まった板金加工の奥深さを感じられるパイプです。